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【中小企業の銀行対策】業界のことを銀行員に教えてあげよう

どの業界にもその業界ならではの商慣習が存在します。

その商慣習は、いい意味も悪い意味もありますが、長年に渡って踏襲されているのがそれぞれの業界の商慣習です。

商慣習の中には、業界内の専門用語もあります。

北出は経営コンサルタントとして、新たな関与先を頂きますと、まずはその業界の商慣習を学ぶようにしています。

社長に業界特有の事情を聞きまくって、必要に応じて実地を見に行ったりもします。

業界特有の事情は、聞けば聞くほど面白くて、「へ〜」とか、「なるほど〜」とか、感心することばかりです。

経営者の場合、特にその業界に長く、業界事情に明るいため、業界特有の事情を当たり前に語ることができますが、業界外からすれば驚くようなことが多く存在します。

他方で、悪しき慣習が踏襲されていることも珍しくなく、北出は業界外の人間として、第三者的な目線で、「それ、おかしいんと違いますか」と忖度なく聞いてしまいます。

 

それはとにかく、それぞれの業界特有の事情をよく知らないのが、銀行員です。

彼らは、比較的短期間で転勤をしたり、営業店内でも担当が変わったりするので、一つの融資先をべったりと訴求して、業界事情に通ずることは現実的には難しいものです。

他方、メガバンクの大企業向け部署(例えば梅田法人第3部とかいう部署)の場合は少し事情が違っていて、部が業界割になっていたりすることがあります。

担当者は、同じ部にとどまって、部内で、部長代理補、部長代理、次長・副部長と昇進しながら同じ業界の与信先を長く受け持つことで、謂わば業界のアナリスト的な存在になっていくケースがありますが、銀行員全体の中からすると、ごく少数の精鋭だけの存在のようです。

ドラマ半沢直樹の半沢次長が在籍していた部署などはそのような典型例かもしれません。

 

半沢次長はさておき、世の中の大半の銀行員はゼネラリストなので、業界通はそうそういるものではありません。

なので、金融機関、特にメインバンクと関係を深めたい中小企業経営者としては、担当してくれる彼ら彼女ら銀行員に業界内の事情や独特の商慣習を教えてあげることで、良きビジネスパートナーとなれる絶好のチャンスを得られること間違いありません。

担当者が業界内の事情に明るくなってくれることで、上司への報告もよりリアリティが出てくることも期待されます。

更に、担当者の業界事情への力量アップによって、稟議書の記載内容にも幅が広がる可能性も出てきます。

経営者にとっては、担当者の力量アップは大きな無形の財産です。

担当者としても、業界事情に明るくなることで、その融資先への好感度も増して、接触機会も増えてくるかもしれません。

経営者からすれば、特に若い担当者であればあるほど、「教育してあげる」くらいの意識で、担当者と接するのもいいかもしれません。

 

中小企業経営者の皆さん、業界事情をメインバンク担当者にどんどん伝授することで、金融機関との信頼関係をより深めていくように心がけてみてはいかがでしょう。