· 

【中小企業の銀行対策】メインバンクを変えてはいけない

一昨日、メインバンクについて書きました。

メインバンクについて、続編風に書いてみます。

 

金融機関と一口に言って、業態が違ったり、行風(社風)が違ったりもします。

よく、「どこの銀行が一番いいですか?」と聞かれますが、この質問にはほとほと困ります。

一概にここがいい、ここが悪いとは簡単には言えないのです。

ですから、その質問に対しては、北出はこう答えるようにしています。

北出:「社長の肌に合う金融機関をお選びになるとええですよ」

 

先ほども申しましたが、金融機関はいろいろな業態があります。

地域金融機関と言われるような第二地銀、地銀や、会員組織である信用金庫や協同組合である信用組合、世界を相手にするようなメガバンクとそれぞれの役割が違います

 

イメージとすると、創業当初は、地域金融機関で会員組織の信用金庫に出資をして立ち上がりの資金を応援してもらって、少しずつ商売が大きくなっていく、その後順調に商売が拡大してグローバルに展開するようになり輸入元の国の情報提供に長けていたり、輸入決済が得意なメガバンクにメインバンクが移行していく、というのが自然です。

 

しかしながら、「担当者が気に入らんから、メインは別の銀行に切り替える」という具合の「好き嫌い」でメインバンクを選ぶというのは極めて危険です。

このようなケースは散見されており、確かに商売が大きくなって、それに連れて資金需要が高まったことで、次々に取引金融機関が増えていくのはいいのですが、会社が一過性の赤字に陥ったり、昨今のコロナ禍のような場面に置かれてしまうと、「うちって、メインじゃありませんよね」という具合で、気がつけば「メインバンク不在」の状況が発生しかねません。

仮に、信用金庫からメガバンクにメインバンクが移行して行っても、商売が小さかった時に支えてくれた信金、信組へのご恩を踏みにじるようなことがあってはなりません。

商売の道理に反するようなことは許されません。

融資残高がメガバンクに逆転されようが、精神的メインバンクは変えてはなりません。

 

メインバンクとの信頼関係を強固にしていくのは簡単ではありません。

メインバンクだからこそ、良い情報も懸念材料も共有して、悪い材料を早期に払拭して収支を改善していく弛まぬ経営独力が必要なのです。