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【中小企業経営の掟】粉飾決算は犯罪だ!

経営者であれば、誰でも、「儲けたい!」「利益を出したい」

そう望んで当然です。

そのために、サラリーマンではなく、社長業をやっているのですから。

 

そうは言っても、このご時世、ましてやコロナ禍ともなれば、利益を安定して出していくこと自体、コロナ前よりも難しくなっているのは間違いありません。

過去の成功体験が効かないのがコロナ禍です。

 

こうした中でも、経営者の本音は「赤字決算は避けたい」であり、「赤字だとメインバンクからシノゴ言われる」です。

確かに、2期連続赤字だと、保証協会保証付の当貸の極度の更新ができなくなったりして、メインバンク担当者から「社長、2期連続赤字だけは勘弁してくださいね」などとプレッシャーがかかったりします。

決算申告を前に赤字が避けられそうにないという状況になると、一部の経営者は、「決算書をいじってしまえ」となりかねません。

「決算書をいじる」ということは、即ち「粉飾決算」です。

粉飾決算といっても、そのやり口は古典的で、そうそう多くの手法があるわけではありません。

期末棚卸高(在庫)を必要以上に増やしたり、架空売上を計上したり、建設業だと未成工事支出金を増やす、未成工事受入金を減らす、といった具合です。

金融機関の特に本部の審査部門の審査役や調査役は業種別に担当が決まっていたりするので、その業種の決算書の特性を熟知しています。

BS、PLを見れば、「不自然だな」と直感します。

それに、一旦、金融機関から「この会社は粉食している懸念がある」となれば、相当程度、「あそこは注意しとけよ」と悪い申し送りがされ続けてしまいます。

また、一度、粉食をしてまうと、その時は「この一期だけ、来期は必ず取り戻して元に戻す」となるのですが、このご時世、粉食分を取り戻すのはほとんど不可能です。

粉食は、いわば「麻薬」で、一度手をつけてしまうと抜け出せなくなるのです。

 

粉食して一時しのぎをするくらいなら、本来の姿を決算書に晒して、赤字となった要因を明確化し、黒字化するために必要な経営改善を行うことが中小企業経営の王道なのです。