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【中小企業経営者の心得】経営改善は小さな成功の積み重ねである

「収益を改善し、黒字転換を目指す」

「実態ベースで実質債務超過を解消する」

「債務者区分を正常先に戻す」

 

このような目標を課された中小企業は、経営改善が金融機関から求められます。

「有休不動産を売却して売却代金で借入金を一気に圧縮する」とか、「不採算事業から撤退して人員を半減させる」といった外科的な手法で事業再生を図る場合は、Bofore Afterが目に見えやすく、経営者もその効果を実感しやすくなります。

 

一方で、「コツコツ増収策を実行していって売上増加」とか、「徐々に原価低減」とか「諸経費を更に見直しによる販管費削減」といういわば内科的な経営改善を実施していく場合、経営者からすれば、即効性に乏しく、経営改善の進捗が遅くみえがちです。

「もっと即効性を出して、一気に黒字体質に転換せねば」

経営者の焦りは募るばかりです。

 

コツコツ増収策を実行し、日々の現場の努力による原価低減、諸経費の更なる圧縮の果実が実ってくるまでには残念ながら時間がかかります。

特に、経営改善に取り組む当初の段階では、糠に釘のごとくです。

経営者のジレンマの中にあっても、経営改善策を実行に移した結果、効果がないと判明すれば、さっさとやめて、別の施策に乗り換えていきます。

そのような試行錯誤を繰り返していくと、徐々に目に見える形で成果が出てきます。

小さな成功体験を繰り返すことで、経営改善は加速していきます。

 

内科的な経営改善の効果顕在化は、決して比例曲線ではありません。

自乗曲線のように、初期段階は経営資源1を投入しても成果は1未満にとどまります。

一方で、成功体験を積むことで、経営資源1を投入すれば成果は1を超えてきて、効果の浸透は加速度的に高まっていきます。

 

このように、経営改善は1日にしてならず、焦らず、個々の経営改善施策を着実に実行に移して、これでもかこれでもかと経営改善を実践していくことが必要なのです。