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【中小企業の必須アイテム】精度の高い資金繰り表を作成する

弊所のメソッドである「算数経営」の最もわかりやすい成果物の一つが「資金繰り表」です。

資金繰り表こそが、「算数経営」のシンボルでもあります。

 

「資金繰り表」とは一言でいうならば「中小企業版家計簿」です。

月中でいくらお金が入ってきて、いくらお金が出ていって、単月ではこれだけお金が増えるから、前月からの繰越金額を加えた翌月の繰越金額がいくらいくらになる、というのを表現したものが資金繰り表です。

更に、過去6ヶ月程度あるいは前年同月の資金繰りの「実績値」を基に、向こう半年先、1年先までの資金繰りをシミュレートするのも資金繰り表の役割です。

「試算表があるから資金繰り表は要らん」という声が聞こえてきそうですが、試算表はあくまで前月以前の発生ベースでの損益、貸借の概念で、実際のキャッシュの流れは試算表では簡単に判読しかねます。

ですから、過去の損益を表した試算表と実際のキャッシュの流れを示した資金繰り表の2点を評価する必要があります。

また、資金繰り表を金融機関に毎月提出するだけで、金融機関からの評価は間違いなく上がります。

 

一方で、「資金繰り表なんか、勘弁してくれ。4ヶ月先にカネがなくなるなんてことは聞きたくもない」という経営者の声も確かにあります。

その気持ちはよく理解できるのですが、もしも資金ショートが懸念されるタイミングが早ければ早いほど、資金ショートを回避するためのより多くの手を打つことができます。

進行中の新規の商談のピッチを上げることで売上計上が当初より早く計上できれば最高だし、無理を聞いてくれるお客様の会社から入金を早めてもらったり、支払をある期間延ばしてもらうのもありです。

もちろん、メインバンクに、ニューマネーの調達を打診したり、いずれもダメならリスケを要請したり、いくらでも手は有ります。

 

しかしながら、資金ショートが近々に迫ってきてから「やばい、今月末、資金が回らん」となってしまうと、打てる手がごく限られてしまって、最悪の場合、月末の手形が落とせず、不渡などという事態に発展しかねません。

 

算数経営を実践することによって、悪い材料をなるべく早く把握し、アラートを出すことができるようになります。

資金繰り表は中小企業の生命線です。

都合の悪いことほど、先手先手で手を打たなければならないのです。