【中小企業の銀行対策】 資金繰り表が重要である理由とは?

「社長、資金繰り表を作りましょう!」わたくしはこう、お客様の社長に働きかけます。資金繰り表は、中小企業にとってとても重要なものなのですが、意外と多くの中小企業で資金繰り表が作成されないままとなっています。資金繰り表は、何故大切なのでしょうか?
資金繰り表と共に、金融機関担当者が中小企業経営者に提出を求めてくるのが「試算表」です。試算表は、まさに、「こころみの試算」で、決算申告の時に作成する貸借対照表と損益計算書を期中に試算したものです。これに対して、資金繰り表とは、謂わば「企業の家計簿」というべきもので、現預金の入出金を表したものです。多くの中小企業に於いて、試算表上では利益が出ているにもかかわらず、資金がショートしてしまうケースが少なくありません。これは、売上が増加して支払が先行する場合や、工事代金のように立替資金が必要となるケースが考えられます。景気回復局面では、増加運転資金が必要となるのが当たり前です。
このため、支払が先行したり、立替資金が必要となるということを、資金繰り表でバシッと立証して、必要に応じて短期の運転資金を取引金融機関から調達する必要が出て来ることも想定されます。
「勘定合って、銭足らず」とはよく言ったものです。中小企業経営者は、試算表のみならず、現預金の入出金ベースの「資金繰り表」を常にアップデートして、適宜取引金融機関担当者と資金繰りの状況を確認しながら、必要な資金調達を前倒しで行っていく必要があるのです。